疲れたら練習終了! [トレーニング]

講習会等でレッスンをしていると「毎日何時間位練習すれば上手くなりますか?」と言う質問を受ける事があります。
こう言う時私は「練習をして疲れたら5分位休みなさい。」「休憩後もう一度疲れてきたらその日の練習は終了です。」「それまでの時間が3時間位になったら理想的です。」と答えます。

意識モウロウで集中力のカケラも無い状態で曲の練習をしても曲が良くなる事はまずありません。
口が疲れて力が入らなくなった状態で練習を続けても音が良くなる事はまずありません。
指が疲れたり痛くなってから指が動き出す事はまずありません。

効果がないどころか、焦りばかりが先になって緊張して訳が分からなくなったり、無理をして怪我をしてしまったりetc.悪影響がある事も少なくないのです。

つまり、疲れた状態で練習してもあまり意味が無いと言う事を知って欲しいのです。

しかし、すぐに疲れてしまう状態では人前では演奏出来ません。
そこで次の様に練習してみて下さい。

まずは自分の限界迄練習します。
これは自分の技術や表現力を高める為の練習です。
そして休憩した後の練習は若干身体に負担をかけて楽器の体力を付ける為の練習となる訳です。
勿論、練習内容も変える必要がありますが、良く分からない場合は上記の事を少し意識し、体力を付ける為の後半の練習では曲を仕上げたり技術の向上等成果を求めない様にしましょう。

最終的に合計3時間位吹ける様になれば充分だと思います。

但し、成長期の子供達の場合はどんなに体力があっても練習時間は3時間以内にすべきです。
練習が間に合わないと言って練習時間を長くするのではなく、3時間の中で如何に効率良く練習させるかが指導する先生の腕の見せ所でもあるのです。

3時間の練習後体力が余っている生徒には全身運動(筋トレ、水泳etc.)で楽器とは違う筋肉を使わせると良いですし、体力が無い子供達には良い音楽を沢山聴かせてあげるのも楽器の上達には非常に効果があります。
練習前と練習後にストレッチをする事も怪我の防止には非常に効果があります。

楽器の演奏はスポーツだと考えてみましょう!
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コメント 3

じゃすぱ

友人のお嬢さんの中学校吹奏楽部、本番やコンクールが近づくと23時くらいまで練習してると聞いて非常に驚きました。
確かに達者な演奏をするのですが、自分が中学生くらいだった頃の事を思うとやはり疑問を感じてしまいます。
練習は集中して、余った時間は体を使ったり良い音楽を聴いたりする、本当に大事な事だと思いました。
私の中学時代、比較的長い時間がとれる土曜日や夏休みの練習は体力トレーニングをメニューに入っていたり、練習も午後からだったのでその前にみんなでプールに行ったりしていたり、練習後や休憩時間にみんなで色んな音楽を聴いていたのはあながち間違ってはいなかったようですね。
by じゃすぱ (2012-06-18 12:52) 

じゃすぱ

すいません、推敲せずに書いたらちょっと日本語おかしかったです。
ご容赦くださいませ。
by じゃすぱ (2012-06-18 12:54) 

MASA☆

このコメントに今(4年経ってる)気付きました(^_^;)
申し訳ありません。

偏食が身体に良くない様に偏った練習や偏った考え方も良くないですよね。

音楽の場合、様々な経験や知識も必要になるので音楽漬けにしてしまう事が音楽に良いとは限らないと思っています。
by MASA☆ (2016-03-14 09:34) 

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